時代と形式を超える3作家
特色ある自然風土や最上川舟運によってもたらされた広域的な文化交流は、長井の特色ある地域文化を育み多くの美術家を輩出するとともに、市民間に美術を愛好する心情を根付かせてきました。しかし現代では人口減少や少子高齢化の渦中でその活力は減衰し、美術についての知識や技術などについて継承や更新がなされないために、求心力が失われつつあります。この状況に一石を投じ、地域文化に新たな側面から光をあてながら新しい価値創造の可能性を見出すべく、半立体的な造形表現によって形式を越境する3作家による時代を超えた合同展を開催します。
□ 2023/8.18(Fri)ー9.18(Mon) ※休館日:8月31日(Tue)火曜日
□ 10:00ー17:00|入館は16:30まで
□ 旧丸大扇屋(内蔵・新蔵)
長井市生まれ。1931年東京美術学校を卒業し、同年帝展に入選。以降日本彫刻界の前線で活躍。また長井市章をはじめ、グラフィックデザイナーとしても多くの作品を残し、レリーフにはその両方の技能や感性が遺憾なく発揮されている。
※主な経歴
1941年 聖戦美術展で「英霊」陸軍大臣賞受賞
1942年 文部省美術展で「若人が征く」特選受賞
1949年 上野駅前広場に野外彫刻「愛の女神」を制作
長井市生まれ。1974年ヒコ・みづのジュエリーカレッジ卒業後、クラフトジュエリーと女性服のオーダーメイド店を開店。その後、銅板レリーフ作品の制作を開始。会社勤めの傍ら地道に制作を続け、県内外で高い評価を受ける。
※主な経歴
日本新工芸東北展にて新工芸会長賞(3回)
山形県美術展にて県美展賞(3回)
東京都生まれ。2023年に東北芸術工科大学修士課程芸術学部複合芸術領域を卒業。ソフトビニールフィギュアやカートゥーンからの影響を基点に、発泡ウレタンなど多様な素材から「家臣のモンスター」を生み出し続けている。
※主な展示
2021年「アートアワードトーキョー丸の内2021」東京駅丸ビル1Fマルキューブ(後藤繁雄賞、東京都)、
2023年「サヨナラ!/The Penultimate Truth 最後から2番目の真実」NACC(日本橋アナーキー文化センター、東京都)など。
日時:9月9日(土)14:00~15:30
場所:文教の杜ながい・旧丸大扇屋
講師:宮本晶朗(東北芸術工科大学文化財保存修復学科准教授)、井戸博章 (彫刻家、修復師)
予約不要・参加無料
3×4cm大の銅板を叩いてオリジナルのネックレスを作ります。
日時:9月10日(日)13:00~16:00
場所:文教の杜ながい・小桜館
講師:荒川孝(彫金作家)
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定員:10名
参加費:1,000円
不思議な素材を使って、君も家臣のモンスターを生み出そう!
日時:9月18日(月)13:00~16:00
場所:文教の杜ながい・小桜館
講師:谷村 メイチンロマーナ(現代美術家)
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定員:10名
参加費:1,000円