野に生きた絵師

池田月潭 没後100年展

月潭の絵からは、江戸以来の野に在った職業絵師の姿が見えて来る

長井市と縁の深い日本画家である池田月潭(一八八一~一九二三年)は、幾つもの展覧会で入賞を重ね、大正時代の日本絵画評価表に著名日本画家らと並んで記される等、生前高い評価を受けていました。歴史画を得意として、信州・東北を中心に多くの画会を開き、三千点を超える作品を残しましたが、一九二三年に関東大震災で負った怪我がもとで没しました。その後は長年の間歴史の陰に埋もれていました。しかし近年の調査によって改めてその画業に光が当たり、足跡や人物像が明らかになりつつあります。

本展では、新たに長井市収蔵品となったものや、市内外から借用した作品を紹介し、在野で民衆の生活に寄り添い続けた絵師・月潭の足跡を辿ります。

 

開催日:2023年9月26日(火)〜10月9日(月)

□時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)

□会場:旧丸大扇屋・小桜館

□料金:無料

□お問い合わせ:一般社団法人 文教の杜ながい


池田月潭

1881(明治14)

元庄内藩士池田道重の長男として東京神田に生まれる。本名は龍治。

 

1895(明治28)村田丹陵に師事する。

 

1899(明治32)に雅号「月潭」を受ける。

 

1903(明治36)

11月、「能楽羽衣図」が日本美術協会主催美術展覧会で褒状三等を受ける。

この頃から桐生、長野、鶴岡湯田川など各地で画会を開く活動を始める。

 

1914(大正3)

この年からほぼ4年間、長井町宮の十日町に、大正8年から死没までの5年間、同町小出2148番地に

住み、長井、宮内、米沢、山形などで活発に画会を開く。

 

1919(大正8)

「養老勅使之図」が第五回全国絵画展覧会(大阪関西院主催)で一等賞金牌を受ける。

 

1921(大正10)

「人物画」が日本研美会主催全国絵画実力調査会で名誉一等金賞牌を受ける。

 

1923(大正12)

関東大震災で負傷し、長井町の弟(龍三)宅にて療養していたが間もなく息を引き取る。



Talk Event|現役作家が見る月潭作品の魅力と個性

現役日本画家と研究者による月潭深堀りトークイベント

Guest

金子朋樹 (画家、東北芸術工科大学芸術学部日本画コース准教授)

池田道正(山形大学名誉教授、池田月潭ウェブサイト管理人)

日時:10月9日(月曜日)14:00〜15:30

場所:文教の杜ながい(旧丸大扇屋)

料金:無料

定員:30名



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