去る2022年1月22日(土)に、毎年恒例の草鞋づくりワークショップを開催しました。
古来より農家が冬仕事として担ってきた藁細工、その中でも草鞋は長井伝統の黒獅子まつりには欠かせない履物として、現在も重要な役割を果たしています。この体験会を通じて農村に受け継がれた技術を知り、地域文化の継承を考える目的で実施しました。
使用した藁も、毎年お世話になっている勧進代地区の皆様にご協力をいただきました。
わら細工に使用する藁は、背が高くコシのある「こだけ糯」というもち米の品種で、勧進代地区ではわら細工用に手刈りで丁寧に育てています。その藁を十分乾燥させたのちに藁打ちという作業を行い約1000回にわたり藁を打ち付けます。そうすることでカチカチだった藁が柔らかくしなやかになります。
当日はコロナの影響でキャンセルもあり、少人数での開催でしたが、十分に感染症対策を実施しながらじっくりと制作に取り組むことができました。皆さん無事に1足を作り上げ、複数回ご参加の方は自前の道具類を駆使して2足を制作しました。草鞋や祭りを取り巻く状況はコロナ禍で一層厳しくなっていますが、この文化の火種を消さぬよう今後も持続して取り組んでまいります。